Andrew そのとおりですが、ふつうは毛の生えてないところにパッチをつけますし、もちろん毛を剃ることだってできます。物理的に皮膚の表面に接着しなければならない困難性はまさにご指摘のとおりです。なかなか接着のしにくい人がいます。日本のような温暖のところはいいかもしれませんが、熱帯などで多汗の人などは非常に難しい場合があるでしょう。皮膚を通しての吸収は物理的に気温に依存しますから、高温の場合には吸収率が変わる可能性があります。これはプラズマでのモルヒネの4時間での濃度(図略)で、速効型と持続型を比較しています。血漿での最大濃度に達する時間は持続型のほうがかかるということがおわかりになると思います。フェンタニルのパッチはカーブがゆるやかで最大濃度に達するまでに9時間、10時間はゆうにかかります。フェンタニルは皮膚に残るという効果がありますから、パッチをはがしたあとでも血漿レベルでの濃度は18時間くらいは持続します。